このコラムでは、自分の頭の整理整頓、仕舞いに役立てること、そしてそのことは皆さんのお役に少しは立てるかもしれないという仮説の元、私が関心を持ったテーマ、書籍、出来事等を紹介していきたいと思います。
最初に取り上げるのは、
『オプティミストはなぜ成功するか』 マーティン・セリグマン著 山村宣子訳 パンローリング発行
です。
今回はその2回目になります。
それでは早速、
【要約】
第二部オプティミズムとは何か
私たちは約100万年前に始まった更新世(氷河期)の動物だ。私たちの感情は、ここ10万年の間の気象の大変動ー寒波と熱波、干ばつと洪水、突然の大飢饉ーによって形成されてきた。私たちの祖先は、暖かな日和を厳しい冬の前触れととり、将来のことを絶えず心配する能力があったからこそ、更新世を生き抜くことができたのかもしれない。私たちはこれら先祖の脳を受け継いでいるのだ。
成功する企業にはオプティミストもペシミストも必要だ。
人生をうまく生きるためには、時には悲観主義が必要かもしれない。柔軟な楽観主義を思うままに使いこなす最高経営責任者のような能力が要求されるのではないかと思う。
説明スタイルは子ども時代に発達する。このころ身につけた楽観主義または悲観主義は基本的なもので、失敗も成功もこれを通してして考えられ、強固な思考習慣となる。
子どもが7歳以上であれば、すでに説明スタイルが発達し、固定する過程にあると考えられる。
全般に思春期前の子どもたちは希望にあふれ、無力ということを知らず、極端なほど楽観的だ。思春期以後は決してこのような状態にはならない。
子どものとき、母親が世の中の出来事をどう話していたかは、子どもの説明スタイルに非常に大きな影響を及ぼす。
子どもたちが失敗したとき、大人がどんな批判をするかは、子どもの説明スタイルに重大な影響を与える。
私たちが子ども時代に経験する危機がそれぞれの楽観度を形づくる。悲観主義現象の核にあるのは無力である。無力とは、じぶんがどんな選択をしようと、これから起こることに影響を与えることはないという状態だ。
ペシミストは才能以下の力しか発揮しないのに対して、オプティミストはそれ以上の成績を上げることが繰り返し証明された。
楽観度を考慮にいれずに能力を考えるのはほとんど無意味である。
楽観的なチームは前年の勝率より良い成績をおさめ、悲観的なチームは悪い成績に終わった。プレッシャーがかかる状況では、楽観的なチームはよく打ち、悲観的チームは打てなかった。
オプティミストは失敗してもなかなか落ち込まないし、簡単には諦めない。一生を通して考えると、オプティミストはペシミストより無力状態に陥ることが少ないので、それだけ免疫機能も良い状態にあるはずだ。
【仕舞い】
マーティン・セリグマンが、「第二部 オプティミズムとは何か」で言っていることは、
一方で、私たちは約100万年前に始まった更新世(氷河期)の動物だ。私たちの感情は、ここ10万年の間の気象の大変動ー寒波と熱波、干ばつと洪水、突然の大飢饉ーによって形成されてきた。私たちの祖先は、暖かな日和を厳しい冬の前触れととり、将来のことを絶えず心配する能力があったからこそ、更新世を生き抜くことができたのかもしれない。私たちはこれら先祖の脳を受け継いでいる。
であるが成功する人、企業に達観主義的な見方、感じ方、考え方と悲観主義的なそれらをうまく使いこなす能力が必要だと思われる。
ということだと思いました。
【感想】
「私たちは約100万年前に始まった更新世(氷河期)の動物だ。私たちの感情は、ここ10万年の間の気象の大変動ー寒波と熱波、干ばつと洪水、突然の大飢饉ーによって形成されてきた。私たちの祖先は、暖かな日和を厳しい冬の前触れととり、将来のことを絶えず心配する能力があったからこそ、更新世を生き抜くことができたのかもしれない。私たちはこれら先祖の脳を受け継いでいる。」
であるがゆえに、成功する人、企業には楽観主義的な見方、感じ方、考え方と悲観主義的なそれらをうまく使いこなす能力が必要だと思われる。
ということには同感です。
次回はこの本の第3部をご紹介したいと思います。